4Kテレビで見られない?4K試験放送を視聴する方法がムリゲーすぎる件。
http://dameoyag.blogspot.com/2014/05/4k4k.html
さて、2014年6月2日から4Kの試験放送が始まるというニュースが流れました。
今日はその視聴方法について、調べてみたので記事にします。
まず4Kテレビとは何ぞや?という人のために簡単な説明をします。
4Kテレビとは、現在主流となっているフルハイビジョンテレビの4倍の画素数を持ったテレビの事。ようするに、フルハイビジョンより4倍細かく表示できるテレビです。
4Kはフルハイビジョンテレビの水平面素1920の倍、3840の面素を持っているため約4千という意味で4Kと呼ばれています。
現在4K規格の放送は行われていないため、性能を十分に発揮できる番組放送はありません。
そんな中で、スカパーのチャンネルを利用した4K規格の試験放送が、6月2日から開始されることになったのです。
4K試験放送を視聴するには
今回スタートする試験放送は、スカパーJSATが使用する124/128度CS放送波を”次世代放送推進フォーラム(NexTV-F)”が借りてスタートします。チャンネル名は「Channel 4K」チャンネル番号502、6月2日13時から開始で放送終了時期は未定。
当初は1日6時間13時から19時で、段階的に放送内容を拡充していく予定。
ようやく4K放送が見れるのかと思いきや、この放送を視聴するためのハードルが異常に高い事が判明しました。
4Kテレビ試験放送を視聴するために必要な物や環境を挙げていくと、以下の通り。
・ HDCP2.2規格対応の4Kテレビ
・ 4K放送用チューナー(HEVCデコーダー搭載チューナー)
・ スカパー用CSアンテナ
・ スカパーICカードナンバー
まずHDCP2.2に対応しているテレビですが、昨年発売された4Kテレビのほとんどが現在対応していません。
SONYのX9200AとX8200シリーズは基盤交換無しでアップグレードできるとの事ですが、それ以外のメーカー、機種は基盤交換の必要があるとの事です。
どのような対応を何時取るのかまだはっきりしていませんが、4Kテレビを購入して試験放送の視聴を希望される方は一度メーカーに問い合わせたほうが良いでしょう。
次の4K放送用チューナーですが、現時点で発売されている製品はありません。
製品として発売されることが決定しているチューナーは、シャープが発売を予定しているブルーレイレコーダー型番TU-UD1000に同チューナーが搭載されるとの事です。発売時期は未定、店頭予想価格12万円(税抜)前後とのこと。
この製品だけが唯一、現在判明している4K試験放送を受信できるチューナーです。
スカパー用CSアンテナとスカパーICカードナンバーに関しては、スカパープレミアムサービスをCSアンテナで視聴できる環境と視聴契約を結んでいなければなりません。
結論として今年の春モデルチェンジした最新機種の4Kテレビを所有し、シャープのブルーレイレコーダーTU-UD1000(5月20日現在、発売日未定)を購入し、スカパープレミアムを契約してCSアンテナを設置しないと4K試験放送は見れないという事です。
はたして、6月2日の4K試験放送開始から見れる人がいるのでしょうかね?
4Kテレビは4K放送を見るためのものではなかった
今回の試験放送をほとんどの方が見ることが出来ない現状の中、そもそもなんで4Kテレビなんか作ったんだ?という疑問が湧いてきたので知り合いの某大手テレビメーカーの営業さんに話を聞いてみたところ、意外な言葉が返ってきました。4K放送は規格も何もまだ決まっていないので、現在の4Kテレビは放送を見るために発売したものでは無いとの事でした。
32インチのフルハイビジョンも、60インチのフルハイビジョンも、画素数が同じなので画面を大きくすると面積あたりの画素数が少なくなるので画質が粗くなってしまいます。
大画面でも小さな画面のように現在の放送を細かく表示できるように、大画面テレビの画素数を増やし、コンバーターで4Kに近い状態で表示させるというのが現在販売されている4Kテレビだそうです。
そこにプラスαとして4Kカメラで撮影された動画や、4K用の動画ソフト、PCからの出力など4Kの性能を十分に発揮できるコンテンツも楽しめるという要素が加わっているテレビなのです。
放送が無いのなら4Kを買う意味が無いという人もいますが、大画面で綺麗な画像を見たいという方や、今後増えてくるであろう4K向けのコンテンツを楽しむだけでも価値のあるテレビです。
あの高画質は本当に素晴らしいので、余裕があれば検討してみるのも良いのではないでしょうか。
※この記事は2014年5月20日現在の情報に基づいて書いています。放送を取り巻く環境は日ごとに変化すると思われますので、現状と異なる場合があります。
また、内容に関しては私が調べた限りの情報を掲載していますが、不確定な部分が多いので詳しくはメーカーに直接問い合わせるなどご自身で確認をお願いいたします。
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