ベネッセの個人情報流出問題と日本企業の不誠実な体質
http://dameoyag.blogspot.com/2014/07/blog-post_5290.html
数百万件から、多くて2千万件以上の顧客情報が流出したといわれるベネッセの事件。
報道によると、顧客情報を管理するベネッセの関連会社が業務委託した委託先のスタッフが、情報を抜き出して流出させたそうです。
通信教育事業では教育の内容や教材と並んで、顧客情報というのは重要な経営財産であるはずです。
また、顧客は企業を信用して自分の情報を晒しているにも関わらず、その信用に応えようとせずに外部に委託してしまうとはどういう事なのでしょう。
ベネッセにとって、顧客情報は”さほど重要ではなかった”
顧客情報が顧客と会社、双方にとって真に重要なもので、厳重に機密を保持して外部に漏らすことが出来ないと本気で考えていたなら、他の会社に管理を任せるなどという事はしないはずですよね。名簿業者からすれば、もっとも高値が付く分野の情報です。
どんな手を使ってでも手に入れたい、主力商品なわけですよ。
その情報にアクセスできるスタッフには、様々なアプローチがかけられているはずです。
当然ながら、甘い誘惑にかられて情報流出させるスタッフが出る可能性がある訳で、実際に類似の事件は何度も起きています。
しかし、ベネッセは外部に委託した。
この事実が全てだと思います。
いざバレた時に、他社に委託しておくことにより”トカゲのしっぽ切り”をして、本体の信用低下を最小限にとどめる為のリスクヘッジだったのか、自社でコストをかけて管理するほど重要視してなかったのか。
漏れる事を前提にした対策だったのか、本気で顧客情報を守る気がなかったのか。
このどちらか以外に考えられません。
いずれにしても、ベネッセは顧客情報を守るという事に本気で取り組んでいなかったという事は事実で、会社がどのような発表をしようが”他社に管理を投げた”という行動が会社の意志を示しています。
結局、トカゲのしっぽ切で、金で解決出来るなら良し。
企業に対する信頼へのダメージを最小限に留めたいというのが、ベネッセの考え方なのだと推測します。
ところで、顧客情報を自社で厳重に管理し、他社に一切漏らさないようにしている企業ってあるのでしょうかね。
私の仕事も巨大企業から業務委託を受けている会社ですが、個人情報が山ほどあるんですけどw
当然ながら、規則どうりに管理はしていますけどね。
管理しているスタッフが年収200万円以下で貧困にあえぐ、一か月更新の非正規従業員ですから、危ないですよね。
ちなみに、発注元の”本尊”さまのスタッフはほとんど会った事も無ければ、直接教育を受けたこともありません。
個人情報保護の教育すら外部委託です。これが実態ですよね、本当に不誠実ですよ。
さて、あなたが個人情報を晒している相手は、看板通りの大手企業なのか、それとも大手の看板をつけた聞いたことも無い業務委託会社の”いつ居なくなるか解らない”短期契約の低所得でこき使われている”非正規従業員”なのか…
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